千葉マリンマラソン


エントリー終了時間ぎりぎりになってしまい、海浜幕張駅からマリンフィールドまで小走りした。富士山マラソンの苦い記憶が呼び起こされる。なぜ反省して早めの行動をとらないんだろうか。


ともあれ受付は無事済んだので、スタンドの席を拠点として確保した。
家で着替えは済ませてきたので、急いでゼッケン装着と腹ごしらえ。
この日の気温は約10℃で晴天、体感温度は暖か目で、気持ちいいレースになりそうな予感だ。


多少慌ただしくストレッチをしつつスタート地点へ向かっていると、前の10kmレースが既にスタートしている。
スタート台付近にてゲストの高橋尚子さんと小出義雄さんを目撃。


スタート地点の道路はものすごい数のランナーでふさがっているが、一応自分のゼッケン番号のスタートエリアまで到達。
当然号砲はまったくもって聞こえず、気がつけば人だかりが前進し始めた。


グローブを忘れてしまったのだが結果的には必要ない温暖さ。
スタートから往路は順風で、とても気持ちいいラン。
これまでの大会の中で一番と思えるぐらいの爽快感で、自然とテンションも上がっていく。


10kmぐらいで折り返しになるが、ここから風が逆風になりしんどくなってきた。
すると15kmぐらいで、一緒に走っていたのかはわからないが、高橋尚子さんが待ち構えていてハイタッチしてくれた。ここで再びテンションアップ。


15km過ぎで公園の中に入ったところではまだ余裕があって、若干ペースを上げてみたり。
公園を出てしばらくすると、相変わらず逆風で疲れも増してきたところでまたもやQちゃんハイタッチがあり、
もう一度テンション上げ直せた。
18kmぐらいからゴールとなるマリンフィールドが見えてきたが、だんだん足が動かなくなってきた。
20km過ぎると後は惰性で前進するのみ。
最後は這うようにして、マリンフィールドのグラウンドにゴール。
ここでまだ余力があったりすると力を出し切ってないみたいで悔しかったりするが、今回はもう余力はなかったので満足だ。


気候もコースもよく運営もスムーズで、過去最も楽しく走れた大会だったのではないだろうか。
ゲストがビッグネームだったり参加者が多かったり、イベントとしても楽しめる大会だと思った。
来年も参加したい大会です。

日置弘一郎/中牧弘允編『会社神話の経営人類学』

会社神話の経営人類学

会社神話の経営人類学


会社という共同体における創業物語や英雄物語の発祥、伝承のプロセスを、神話の成り立ちをメタファーとして分析しようという試み。複数筆者による論文集の体裁を取っている。
経営人類学という学問自体比較的学際的な領域であり、経営学と文化人類学を組み合わせてそれぞれの観点を互いの論説に注入しようとするものらしい。例えば経営学においてはあまり見られない、会社組織を構成する従業員のコミュニティという事象を論考するに際して、コミュニティの成り立ちと様態の変化を観察する文化人類学における方法論を適用するといったようなことだろうか。
神話をメタファーとしてなぞらえると、創業神話、英雄神話という表現がしっくり来る物語もあるものの、中にはあえて神話になぞらえる必要もないのではないかと思える文もある。神話というものが文化史においてどういう意義を持ってきたのかあまり理解していないからだと思うけど、この論文での分析が経営学なり文化人類学においてどういう意義を持つのかもうひとつピンとこないのも確か。
もっと純粋に会社創業物語であってもいいのではないかという気がした。

百田尚樹『永遠の0』

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)


主人公の青年とその姉がふとしたきっかけから自分達の本当の祖父の人となりと生涯を明らかにするため、祖父と関わりのあった人々を訪ね回るという物語。祖父は戦時中に特攻で亡くなったという。関係者達の話聞く内に、朧げなイメージしかなかった祖父の人となりが徐々に形作られ、その峻烈な生き様が明らかになっていく。
現代を舞台とした主人公姉弟の話がベースとして語られ、その合間に関係者の回想が挿し込まれるという構成。とはいえ回想は重厚に作りこまれていて、現代のストーリーと密に絡み合って重層的な世界を作り出している。


現代の姉弟の話は人物描写も薄くストーリーも陳腐と言えば陳腐なのであるが、戦時中の回想シーンとのバランス感覚が絶妙。
イデオロギー的な主張は少なく、常軌を逸した戦術を取り続ける無能な軍部に対する憤りや特攻兵の無念といった感情表現と同時に、空戦のシーンなど男子の本能を刺激する描写も豊富で、それらが綯い交ぜになって一気に読み上げることのできるエンターテイメント風な作品に仕上がっている。

泉岳寺に行ってみた。
赤穂浪士・四十七士の墓所で有名なお寺だ。


昼食は品川の七人の達人内、初代けいすけで黒味噌ラーメン。
けいすけは店舗によってメニューが異なるが、代表格はやっぱり黒味噌。くどそうに見えて意外とあっさり、スパイスの味わいが深いスープ。少し麺の量が少ない気がしたのが残念。でもどの店舗のラーメンも美味しい。


品川から普段あまり馴染みのない京急で泉岳寺駅へ一駅。


お寺自体はそれほど特筆するような特色も仰々しさもない、都会の真ん中にひっそり佇む静かな小空間だ。



墓所は境内の少し脇に入ったところにある。

墓所の敷地に入ってすぐ、浅野内匠頭を筆頭に四十七士の墓がひとかたまりとなっている一角がある。
墓参りの客も結構多い。

これは、仇討ちを果たした四十七士が吉良上野介の首を洗ったとされる井戸。


長く東京に住んでいながら未訪だった名所・旧跡の小探訪、これからも続きます。

新宿『しんぱち食堂』

新宿西口、ヨドバシカメラのエリアにある定食屋。
ホッケ、サバ、鮭などの魚類がメニューの主力だが、肉メニューもいくつか。
魚は脂が乗ってて美味しいし、価格帯は680円〜780円ぐらいが中心でなかなかお手ごろ。
ボリュームも満点とまではいかないけど十分。
特筆すべきは、150円でプレミアムモルツが小さめジョッキ1杯飲めることだ。

行ったのは金曜日の夜10時ごろだったが、この日は想定外の繁盛だったらしく、席は空いていても片づけが間にあっていなくて、食後の食器がカウンター内に山のように積み上げられていた。
深夜まで営業しているので、残業後に駆け込むことも増えそう。

新宿『俺の麺 春道』


新宿西口、ラーメン屋がひしめくエリアにある店。
えびつけ麺がなかなか気に入っているのだけど、今日は少し趣向を変えて濃厚味噌ラーメン。
確かに濃厚なんだけど、つけ麺のスープに麺をそのままぶち込んだ感じで、ラーメンとしてはちょっと濃すぎ。ラーメンなのにスープ割をしてしまったよ。正直いまひとつだった。
濃厚魚介スープのつけ麺に若干食傷気味というのもあるんだけど。